黒いもの、闇、影の表現の仕方。
こんにちは。或いは、こんばんは。
エージェント三日月アート工房のReiです。
今回のタイトル、
『黒いもの、闇、影の表現の仕方』ですが、
これは私が予備校で油絵科入学を目指していた頃
先生に教わったものです。
もう何十年も前の話ですし、
日本画や他の絵の具などで有効なものかは
正直わかりません💦
「こんな描き方もあるのね〜」くらいの
参考程度にお読みいただけると幸いです。
さて、
先生に教わった『黒の表現』。
一言でまとめると、
【(油絵で黒いもの、
影などを描く時は)
黒い絵の具を使わないで
描きなさい】でした。
いや、黒衣の女性の絵で有名なマネとか⬇️
https://images.app.goo.gl/3264darGHsqZsGu89
どうなのよって思われるかもですが、
ああいう、プロ中のプロで、見せ方とか表現力が
確立していた方は別なんだと思います。
当時の私たちはあくまで、
まだ美大を目指してスタート地点に
立ったばかりのヒヨッコもいい所だったし、
美大には、それぞれ受かる絵のタイプというか
教授の好みがある、と当時は言われていました。
(技術はそこそこでも、
色合いが教授の好みだったら受かったりとか?
真偽は定かではありませんが、先生方は
●●美は、アカデミックな色合いで!
▲▲美は多少斬新な色使いでもOK!
みたいに分けて教えてくれてましたよね)
それに、よく描き方もわかっていないのに、
黒の絵の具をベターーーーっと使ってしまうと、
やはり画面がどうしても暗くなって重くなって
しまうので敬遠されがちなのかも知れません。
「黒は使うべき所に少しだけ使うと
画面が引き締まるからいいよ!」
とも教わりました。
じゃあ、黒の絵の具を使わないで、
どうやって影の部分を描くの?って
思いますよね。
【黒は、全ての色が
混ざって出来た色】
なので、黒以外の色を使って混ぜて
表現するんだそうです・・・
当時の先生によく教わっていたのは、
インディゴブルーにブラウン系の絵の具を
混ぜて作った色。
紫っぽいような、茶色っぽいような色合いで
何かと使いやすかった記憶があります。
ただ今も昔も日本で人気の印象派のタッチに
昔の私も憧れていたので、
『こんな地味な色使いたくなーーい』と
なんとも未熟な事を思っていましたよね。
けど、
(当時の)美大受験の実技は、
F15のサイズの絵(652×530)を
6時間以内に一枚仕上げないと
いけなかったのですよ
(F10だったかな?違ったらごめんなさい)。
色を重ねて深みを出す、
絵の具を樹脂などで溶かして、
少しずつ艶を出しながら塗り固めて行く。
じっくり何ヶ月も時間をかけて
描いていくのが油絵のスタイルだと
思うんだけど・・・・
これだと逆よね😅????
だからなんかもう、この色がいやとか
四の五の言ってる時間も余裕も気力も
受験が近づいてくるにつれてどんどん
なくなり・・・😅
最終的には人に好まれる優しい色合いで、
かつ使いやすい、まとまりやすい、
グリーンやブラウン調でまとめていました。
(今思うと、油絵というよりは
水彩っぽかった気がする)
そんなわけで、私は、いまだに
油絵具の『黒』だけはいつまでも使わなくて
新品のまま(そのうち中で油が固まって、
使いたくなった時にはフタが固まって
開かなくなる)なのです・・・。
それでは最後に・・・
使い方もよくわからないまま、
私がオロオロヨロヨロとクリスタで描いた
【SPY✖️FAMILY】より、
ヨル・フォージャーさんを
ご覧くださいませ。
ヨルさんの黒髪を、黒も使うけど
他の色も使って表現できないかな〜と
思いながら描きました😅
(輪郭だけアナログで描いてます)
今のデジタルソフトって、すごい。
簡単だし、色も綺麗だし、
精度が高い!!!!!
もっと勉強したくなりました✨
次回もがんばります。
それではここまで読んでくださり
ありがとうございました😊
また来てくださいね〜✨